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「かものはしプロジェクト」の村田さんの話しを聞いて来ました:大ナゴヤ大学

よたか2013.03.22 07:57:23

もう、5年ほど前、「闇の子供たち」という映画を見てから人身売買というか、人権とか、幸せとか考える様になり、HALで臨時講師をやっていた時は、ユニセフニュースや、日本国際飢餓対策機構の冊子を題材にした事もありました。

3月1日に、その最前線で活動されている村田さんのお話が聞けるとあって、なんとか時間をとって「大ナゴヤ大学」のセミナーに参加させていただきました。

かものはしプロジェクト」については検索してサイトを見てもらった方がいいかと思いますので、詳細は割愛します。

「かものはしプロジェクト」は、当初、都市部でIT関連の仕事をしていたのに、活動方針の食い違いから活動を農村部に移転。
結果的に活動については正解だったのかも知れないけど、この辺の話しをもっと詳しく聞きたかった。

10年前と言えば、ある程度の形が出来ていれば、作業場を売る事も、定期的な援助を約束して人にまかす事も出来たような気がするんだけどなぁ。
この質問に対して「機材は、孤児院等へ寄付して全て処分した」と村田さんは言われてましたけど、どうしても釈然としない。
実は、もう少し突っ込んで聞きたくて終わってからも待ってましたけど「撮影会」になっていてお話を伺えませんでした。
残念……。

そのあと、農村部のイグサ細工のお土産物を作る作業場で作られたモノを見せて貰ったのですが、東南アジアで作られたモノとは思えない丁寧でちょっと驚きました。
今の私の文庫のブックカバーがそれなんですけど、出来ればシオリ紐が欲しかったかな。
輸出は難しいにしても、お土産としては十分な品質だと思います。

しかし、そのあとの話しを聞いてビックリ。
イオン等の大手の企業が農村部に進出してくる予定があるので、これ以上規模は大きくしないとの事。
雇用規模があまりに違いすぎるので「ココでの役目は終わった」みたいな事を言われてました。

この潔さ、都市のIT事務所を手放したのも、思わず納得してしまいそうです。

して今度は、インド、ネパール、パキスタン、バングラディシュ方面で活動するのだそうです。

正直どうだろ?

タイやカンボジアは元々豊かな国土が、一時的な政治の乱れで貧しくなったと思うんだけど、
南アジアは、カースト、多言語、宗教観、債務奴隷などもっと根深いと思うし、インド北部は水も足りなくなりはじめているとも聞きます。
核保有国で、いつ戦争が始まってもおかしくないでしょう。
以前ユニセフの取材で読んだニュースも1人の少女を助けるのに2ヶ月も掛かってました。

だけど、村田さんたちはとにかくやり続けるんでしょうね。
無理でも、なんとか糸口を見つけて実現されるんだと思います。


5年前映画を見て考えるだけでなにも行動をおこさなかった自分と、
10年前に現地で惨状を見て行動をおこした彼女たちと何が違うのかわかった様な気がしました。