よたか2008.07.12 05:33:50
オープンソースカンファレンス名古屋のチラシを持ってスパイラルタワーズ(HAL)に行って来た帰りの事。エイデン本店前の道端で、ホームレスとおぼしきおじさん(いや俺より若いかも…)と会いました。
バベルの塔と言ってもいい過ぎでは無いようなあの建物。あの形を維持する為に中の柱もやたら太く、教室にも広いデットスペースがあり、あまり効率的とは言いがたい。でも、気になってしまう建物。
今日あった彼は、対照的な存在でした。
人ごみの中、駐輪場から自転車を出そうとしている時、顔を上げると、そこに彼の目があった。「煙草を一本くれないか?」力ない彼の声。
自分は煙草をすわない事を彼に告げると、彼はボソボソと「100円くれないか?」と言った。声が細すぎて、聞き取りにくかったけど、確かに聞こえた。
中区役所前で「ビッグイシュー」を売っているホームレスの人は、活き活きとしてたし、声もしっかりしていた。
ホームレスと言ってもみんなあれくらい元気があると勝手に想像してた。でも目の前の彼のように力なく、街を漂う人も居る。彼のようなホームレスを見て来たのだけど、認識する事を避けて来た事を思い出す。
駐輪代金を払う為に小銭入れを出そうとしていたので、そこから100円玉を渡すと彼は続けて、「パンが食べたいので、あと30円くれないか?」とすがるように言って来た。
なんて、図々しい奴と思いはした物の、これで最後だと告げて100円渡した。彼にしてみると、なんとかなりそうな相手を見つけたので、必死だったのだと思う。
200円渡して彼と別れたのだが、慈悲でも、親切心でもなんでもなく、ただ、面倒くさいとしか思わなかった。
200円でも1,000円渡しても彼にとっては、なにも変わらないと思うし、それ以上の面倒見る事もできないので、私の感情なんてどうでもいいのかもしれないけど、同じ渡すにしても、もう少し渡し方があったのかもしれない。
せめて対等に話しが出来るくらい、相手の顔を憶えていられるくらい、気持ちに余裕がほしかった。