よたか2017.07.15 07:51:44
スイミングスクールでは、小学校3年〜中学3年くらいのソコソコ上手に泳ぐ子どもたちを任されています。この年齢になるとたわいのない内容でも、ちゃんと会話も成立するので話してても楽しいです。
あたり前なんだけどこの子たちは『泳げる』ためにスイミングスクールに来ているんです。中にはイヤイヤ来はじめた子どもたちもいるでしょうけど、ココまで上手く泳げる子どもたちはみんな割と真剣です。
逆に、壁に当たって面白くなくなるのもこの時期なんです。特にバタフライ。腕が水から抜けずにちゃんとリカバリーできなくてモチベーションが下がって来ている子どももいます。
そんな子どもたちに『ちょっとだけアドバイス』をして驚かすのがコーチの仕事じゃないかと私は思っております。
バタフライのリカバリーができるように、メニューを組んで特別練習してみたり、最初に流して泳いでもらって、個別に少しずつ課題を出しておいて長い距離を泳ぐように指示を出しておくと、子どもたちは試してみて自分で考えて後から練習報告をしてくれるんです。
先日の練習だと「クロールで親指から着水させた方が楽なんだけど、どうしてか理由を考えてみて」と言って500メートル程泳いでもらったんです。
スクールが終わったら、ほとんどの子どもたちが正解の答えを持ってきます。
うれしくて『やった〜』と内心ほくそ笑んだりしています。
「コーチは子どもたちを驚かせなければならない」
NHKの『奇蹟のレッスン』でなにかのコーチが言ったんですけど、私も毎回新しいネタを探してクラスに望んでおります。
優しい子どもたちはそれを察してくれて、私が話出すととりあえず聞いてくれます。聞く価値があるかどうかは子どもたちの判断に任せてますので、聞かないからと言って怒ったりしません。
子どもたちは必要な話ならば必ず聞いてくれます。聞いてくれないのは、さして必要だと感じさせることができなかった私の失敗なんだと思います。
これは小学3年生以上でないと無理だとは思うんですけど。スイミングスクールに来ている以上、子どもたちは上手く泳ぎたいはずで、上手く泳げる為にとても貪欲なんです。
だから子どもたちの欲求を満たして上げることが一番大事なんです。
スイミングスクールなどでは、最後の5分間に〝遊び〟の時間を設ける事もありますけど、子どもたちから「遊ぶくらいならもっと泳ぎたい」と言われたことがありました。その時は、Bダッシュでジャンプするくらい嬉しかったです。
もちろんそんな素振りも見せませんでした。
多分見せてなかったはずです。