よたか2014.02.14 04:08:44
なんでも今年度限りで退職されるらしい。思い通りにならなかったり、学生との時間が取れなかったりして少し疲れているように見えた。
それで私のところに『プログラム』を作って仕事する方法を相談しに来られたんですけど、なんとなくまだ教育に未練があるように感じた。
この人多分現場に復帰するんだろうな。なんて勝手に考えた。
うん。できるならソッチの方がいいよ。
この業界そんなに明るいとも思えないし。
私感ですけど、今のネット業界って、20年ほど前の印刷業界と同じような感じを受けるんですよね。
若いオペレータやデザイナが沢山来るんだけど、30前に疲れて辞めて行っちゃう。
もしくは、私のようにリミッターが効いて仕事さぼって自営業にシフトチェンジしちゃう。
なんかそんな感じがする。
結局残るのは自分でつくる『コンテンツ』だけ。
イラストとか小説なんかかな。彼の場合は『教育』に関する事なんだと感じた。そう感じたからそういう風な仕事の仕方を提案した。
最初は少し疲れたみたいに見えた彼だったけど、話しを進めるウチにどんどん載って来た。
やっぱり彼は『教育』から離れられないんだろうな。
私は『生の高校生』を観察できて羨ましい。と冗談めかして言うと。彼はやっとその特別な立場に気がついた見たいだった。
そうだよ。普通の人は生の高校生なんて観察できないんだよ。
話しながら、彼を観察してまたネタを仕入れさせてもらえたので、1つだけネタを渡しました。
「どうして勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれた時の答え。
「通常小売価格6,980円のモノを、セールでメーカー希望価格10,000円の3割引で売っていた。これは得か損か?」
現在『メーカー希望価格』なんて表示しちゃいけないのでコレは成り立たないけど、要はこういう事。
この偽物セールに騙されない様にする為に勉強は必要な訳。
僕らの仕事って多かれ少なかれ、『誘導』が必要な訳で度を超すと非難されるし場合によっては詐欺になったりもする。
そんな事に騙されない様にする為に勉強は必要だと思うんです。
つまり勉強する事を放棄する事は、一生騙される事を受け入れる事に等しい。
なーんて極論。だと思いますか?
でもね、世界を見渡すとそうでもないんですよね。
かのジャンヌ=ダルクは字が読めない為に、やってもいない罪を認める書類にサインしてる。
文字も読めず、お金の勘定もできない親は、土地をだまし取られて子どもを売ってる所もある。
インド北部では、法律も算数も出来ない為に『債務奴隷』として延々と奴隷として使役させられている家族が居る。
これから貧富の差が広がるであろう日本。
勉強する事を否定すれば自らの人権を手放す可能性だってあるかもしれない。
もしかするともうそうなってるかも知れません。
もう一度よく考えてみませんか?
そんな話しをしたら、彼は几帳面にメモをとって「明日のネタに使います」と言ってくれました。
私の与太話が役に立てたのならそれだけで嬉しいですね。