よたか2009.07.03 23:25:00
埼玉で今度開院する「おちあい脳クリニック」さんのチラシを作らせていただきました。日曜日に見学会を行われるとの事です。最初お話をいただいた時、鬱病とかのカウンセリングが中心かと思ってましたが、どうやら違って、脳に関する病気を専門に診られるのだとか。
おちあい脳クリニック
7/11(土)開院(7/5(日)13:00〜16:00 院内見学会開催)
〒338-0837 さいたま市桜区田島5-25-3 TEL:048-710-7575
武蔵野線西浦和 徒歩 1分
院長 落合 卓
「てんかん」の為にずっと服薬している人が近くにいたのですが、「てんかん」の患者は、割と病気に甘えるような事を口にする事が多く、お医者さんが叱り役に回るイメージがあります。(あくまで私の主観です)
昔から隠そうとされた病気なので、なかなか理解されにくいのだと思いますが、安定すると、病気を意識せずに生活してたりします。
まぁそれでも治った訳ではないので、薬を忘れると発作が起きて、またお医者さんに怒られるのですが…。
逆にいうと、薬さえ飲んでいればほとんど支障なく、生活できる病気なんです。
幸いにして私が「てんかん」という病気を知ったのは、彼を知ってからなので、先入観なく付き合えたのですが、私の周りの大人たちは、明らかに奇異の目を向けており、かなり違和感を感じてました。
なかには、お祓いに連れて行こうという親族もいて、その親族がちょっと怖かった。
でも、彼なりに勉強して「てんかん」との付き合い方を模索し、結婚し子どもも作りました。普段は「てんかん」である事を忘れてしまい、薬を忘れて先生に怒られるのだとか。
彼はラッキーだと思いますが、やはり何らかの理由からちゃんとした治療を受けずに、病気を恨み、自己嫌悪に落ちる患者さんも少なくないと聞きます。
そんな時に「『てんかん』だからなになに出来ない。」とか言うんですよね。彼も昔そんな事言ってましたし、一緒に行った病院でもそんな事を言っている患者さんをたくさん見ました。
実際、先生との相性も大きいようで、以前彼が、静岡の大きな病院から紹介された名古屋市内の「てんかんの権威の先生」は患者の話をまったく聞かないし、診療も怒鳴ってばかり。
あげくの果てに薬が効かないのを、彼が薬を飲んでないせいにして「嘘つき」呼ばわりしてましたが、後から、私が、製薬会社の人に聞くと、「体調が悪い時、糖衣錠は溶けきらずに便として流れる事がある」と言われてました。少しは調べて欲しかった。
彼も診察の事を揶揄して「謁見」と言ってたのが印象的です。
(「てんかん」についてはこちらのページをご覧ください。)
話が大きくそれてしまったのですが、このお仕事をしている最中ずっと、そんな彼の事を思い出しておりました。
ところで“彼”について聞かれてもプライバシーの事なので答えられません。
このブログを見て“彼”に心あたりがある人もコメント等に記載はしないでくださいね。
一応、コメント欄あけておきますが、「おまえは患者の苦労はわかってない!」みたいなコメントも勘弁してください。私も彼と一緒にずっと心痛めてまいりました。
「悩みや苦労は、病人だけの特権ではありません。どんな人間でも悩みも苦労もあります。」
これは彼が自分がくじけそうになった時に自分に言い聞かせてた言葉だそうです。
長々書いてきたけど、実は、書きたかったのはこれだけです。