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【永青文庫の春画展】JRバスで東京まで行って、春画展見て、OSWの忘年会に出て、日本独立作家同盟のセミナーに参加して、18切符で帰って来ました。

よたか2015.12.18 23:00:00

どうしても見たい美術展と、出席したい忘年会と、セミナーがあったのちょっと無理して東京まで行って来ました。

■快適なバスの旅でした
18日の朝からJRバスに乗って東京駅へ。本当は安いチケットを予約入れていたんですけど、入金忘れてて当日の朝急いで予約し直しました。ちょっと悔しい。

でもそれでよかったかも。空いていたバスにはコンセントが付いていて座席も少し広い。一番後ろの席は人が来ないのでワガママに座席も使える。
新幹線だと一瞬で通り過ぎる富士山も、バスだと長い時間眺める事もできるのがいいですね。


バスの中でPC使えたので『共幻文庫 短編小説コンテスト』の原稿が半分書けました。今回のお題は「。」なんてわかりにくいお題だろう。最後だからコレでとか書いてあるけど、内容が抽象的になりすぎてわかりにくくなりそうな気がする。
ちょっと書き辛いと思いつつ、このコンテストちゃんと講評を付けてもらえるので出す価値はあるのでガンバって4本書いてみました。

今回はちょっと長くなってオーバーしそうだけど、もう一切気にしない。

少し遅れたけど、バスは東京駅に到着。
春画展が開催されている目白台の永青文庫へ向かいます。『目白』と書いてあるので、迷い無く山手線で目白でおります。地図で見ると少し歩けば着きそうな感じなんだけど、遠かった。

途中に、学習院があったり、『あさちゃん』や『GA』の日本女子大があったりしたので、ちょっとだけ嬉しかった。

■春画展の会場、永青文庫に到着
しかし永青文庫に到着してビックリ。入館まで20分待ち。美術展で20分待ちなんて久々です。永青文庫は細川家のゆかりの建物らしく、バナーの文字も細川護煕元総理が書かれたのだとか。外観は明治村の建物のようです。

ところで春画についてですが、先週見てきた『ラファエル前派展』ほどイヤラシさは感じない。どことなくユーモラスな印象をうけてしまう。

なによりターゲットの違いでしょうね。
100年前のイギリスの富裕層の為に書かれた絵画と、庶民に貸し出されるために作られた春画。当然単価が違うでしょう。
それに壁に飾る以上、なにか高尚な言い訳がいると思いますので『神話』が題材になって女神が裸になっているんでしょうね。
一方春画は、隠れてコッソリ見るものだから、結構露骨な表現も多く、とどまるところを知らない感じです。

この前『ラファエル前派展』を日本のアニメだと書きましたが、やはり『春画』の方が近いですね。そして豆本とか見ると、その力の入れ方が昨今の同人誌に通じるモノを感じてしまいます。

美術的な事を少し書かせてもらうと、当初の肉筆春画は綺麗だし派手だけど、どことなく構図が気持ち悪い。女性器を誇張しすぎて体のバランスにどことなく違和感を感じてしまいます。
この頃はまだ、春画は一部のお金持ちの為のモノだったんでしょうね。

しかし、春画が版画になり、より多くの販売されるようになると、一気に質があがります。特に喜多川歌麿、葛飾北斎の登場で女性器の誇張でなく、体の線で色気を出し、恍惚とした表情が描かれるようになって来ました。
同時に、死霊との性行為や狐相手の獣姦などが題材にもなって来ました。
こうなると本当に最近の同人誌と同じですね。

ただ、緊縛などの題材が無かったので、みんなそれほど興味が無かったのかもしれません。

数人の女の子がキャピキャピしながら見てましたが、コレ春画に対する正しい反応でしょうね。変に講釈するよりずっと楽しそうです。
そんな女の子のひとりが言ってました。
「胸が垂れてるし、お腹も出てるよね。気にしなかったのかな? それとも女性器にしか興味が無かったのかな」
そうそう多くの人がそう思いながら、口にしなかった事ですよね。美にたいする基準が違うとかそんな高尚な事を書く気はありません。
たぶん、胸については単純に着物を着る時に胸を抑えていたので、いまでいう〝いい形〟じゃ無かったんだと思います。お腹が出てるのは、脂肪がある方が裕福そうに感じたんだと思います。
そういう文化的な差だけではないでしょうか?

まあ十分に堪能できたのでよかったかな。
帰りに売店によりましたけど、『春画』と書かれたTシャツを買ってどこで着るんだろう? 小物にしてもなぁ、性器が書かれたカップで飲むコーヒーは少し酸っぱいかも知れない。もっともレジが混んでいたのでパスですけど。

帰りは『新宿行き』と書かれたバスに乗って新宿へ向かいました。
そう言えば東京でバスに乗るのなんて20年ぶりでした。