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『少女ナイフ』を読んでみて考えた

よたか2015.12.03 00:00:00

先日の短評『文章力があるけど共感できない』と書かれたコトについてまだ引っ掛かっています。
落ち込んでいるんじゃ無くて『共感必須』というスタンスに違和感を感じてしまっているんです。

中学の国語の教科書にあった『阿部一族:森鴎外』は、登場人物の感情表現を入れずに物語だけを淡々と書いている作品だと先生が言ってました。
当時あまり国語が好きではなかったにも関わらず、この言葉だけは残っています。

そんな時『少女ナイフ』なるツイートをずっと眺めていたんです。
読んでいると疲れるので眺めるだけ。

なにが疲れるって、コレだけ思っている事をぶつけられると整理して受けとめるので一苦労です。
BCCKS』の売上げでは1位だったとか。(BCCKSランキング有料版(2015/7/8)1位は水田マリさんの『少女ナイフ』)にも関わらずもう販売を辞めているみたいです。
もしかしたら、もっと大手の出版社と出版を準備しているのかもしれません。

『少女ナイフ』は、女性の気持ちを代弁するというスタンスで書かれた『エッセイ』なので、そこに多くの女性が『共感』したんでしょうね。

確かに『共感』はウリになると思います。でも、今まで自分の書いたモノを見返えすと、必ずしも『共感』に拘って来ませんでした。
今回の『ペルージアの未亡人』は30,000文字くらいの作品を10,000文字まで削ってしまったので、伝わらない部分が多すぎました。
尺を間違えたのを正当化するつもりもありません。多分ネットのコンテストで10,000文字と書かれていた場合は、5,000文字を目安に掌編を書いた方がいい事もよくわかりました。

私の場合、読者にすりよって『共感』させよりも、『納得』させるスタンスの方が合っているような気がしてならないのです。

どうせ、同じ境遇の人間なんて存在しないし、考え方も違う。だけど、あのキャラは認めざるおえない。そんな書き方が自分らしいと思うんです。
これ以上愚痴を書くより、1本でも作品を書くべきだと思うので書きませんけど、今の年齢だから書ける作品、無名の今しか書けない作品を書いて行くのが良いような気がします。

とりあえず『共幻文庫 短編小説コンテスト』の残り2本をかっちり書かせていただきます。
コレが書けたら、『カクヨム』の投稿用と、『月刊郡雛』の連載用に手をつけて行きます。

とにかく『構成にそつがない』『文章力がある』と短評を貰ったので、劣等感からは開放された気がしてます。