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諍い:いさかい(習作)

よたか2011.07.30 23:08:49

これは、毎日練習の為に書いている「フィクション」で、その一部をブログにもアップする事にしました。
街で見かけた人を題材にする事が多いのですが、物であったり、ニュースだったり、文体含めてあまり固定してません。

よろしければ、私の習作におつき合いくださると嬉しいです。
感想などいただけると、涙流して喜びます。

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「私の言ってる事、なにか間違ってますか?」
「正義は俺にある。誰に聞いてもそう言うぞ。」

あぁ、どこまでいっても平行線だ。
彼らの言合いは続く。
「あんなにかわいがってきたのに、裏切るのか?」
「ずっと口出しされて、鬱陶しかったわよ!」

おかしいな、半年前まで
「ガンバっても全然目も掛けてくれない。」
「贔屓する訳にいかないしな。」

なんて感じの言い合いしてた様な気もする。
まぁそんな感じだからめんどくさがって誰も仲裁なんかしない。
野次馬はたくさんいるけど。

「それは大人の常識だろ!」

あぁ、出たよ。 『常識』。

大人が『常識』を持ち出すときなんて、『男のロマン』と同じくらい胡散臭い。

だいたい、言われた相手も『常識』の内容を聞かないので、結構便利。
ちゃんと聞いてるとわかるんだけど『常識』って言葉が出るのって、
だいたい説明がめんどくさくて誤摩化す時なんだよね。

案の定、言われた女の子もそこに突っ込みを入れずに話を進めようとしてる。
そこは、穴だらけの『常識』の根拠を聞くのがいいと思うんだけどな。

こんな話するときって、相手を追いつめちゃうのはマズいんだよね。

「結局、自分が大将にならないと気が済まないだけじゃない。」

追いつめると、こんな風に『人格攻撃』される事がよくあるんだけど、言った方も味悪いし、言われた方も結構堪えてるんだよね。
ここまで来ると、修復出来る事なんてまずあり得ない。


というわけで『縁を切る』しかないんだけど、こんな事で俺の仕事増やして欲しくないんだけど、まったく仕方ないね。

プッチン。

はい切っちゃいましたよ。

彼女出て行っちゃった。
これで、この2人は2度と交わる事なんてなくなる訳なんだけね。

ずっといろんな諍い見てきたけどさ、
両方「正しい」って言い合ってるのに話し合いなんてまとまる訳ないじゃん。

俺に言わせると、
ここは、お互い歩み寄ってゆくのが「大人の常識」ってもんだ。