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「名古屋ボストン美術館の浮世絵名品展」見てきました

よたか2008.02.07 10:38:49

とりたてて好きという訳でもなかったのですが、評判が良さそうなので見てきました。
ボストン美術館浮世絵名品展

このまえ見に行った時に「源氏物語絵巻」に展示されていた「江戸時代の複製模写」が良かったので、それなりに期待しておりました。

浮世絵というと、北斎とか歌麿を想像するんだけど、いきなり登場したわけではなく、その前には、もっと簡単な物があったようです。

色数がすくなかったり、彫りの技術的な問題か、刷の問題か、線が太く、女性のフォルムも反ってるだけの感じだし、少し単純な感じかなぁ。

解説では、鈴木春信の登場から変わったのだとか。そうですね「艶っぽく」なってました。細くて反っくり返ったフォルムから、腰、肩、指先にまで神経が通った感じかな。
そして、写楽や歌麿が登場すると、この「艶っぽさ」に磨きがかかります。どちらかと言うと、そのまま写し取ったままだったのに、この辺になると、見せ方で表現され「ボカシ」も多用されてますます派手になってきます。

順路をおっていきながら、写楽の絵が目に入った時、手前の絵をすっとばして思わず見に行ってしまいました。どういっても、輝きというか、迫力が違う。具体的になんなのかわからないけど「引っ張られる感じ」だったんですよ。

4枚の作品の勢いというか、今にも動かんばかりの表情。なんか語ってきそうです。

その向かいにならんでいる歌麿の作品…。といっても、もっと妖しい感じ。「音曲恋の操 おこま 才三郎」人形浄瑠璃だとおもうんだけど、人形と操り手が同じ構図で男女入れ替わって見つめあっているんだけど、絡み合う視線にイヤらしい感じさえ受けます。

でも、一番気に入ったのは、その次の世代かな?歌川国芳の「足で猫とじゃれている女の子」の絵。手持ちぶさたのハイティーンの様子がとってもかわいい。

とっ、ここまで見てておもったんだけど、浮世絵って雑誌のピンナップとか、パソコンの壁紙とか、携帯の待受けなんかと同じ類いものだったという事があらためて実感しちゃいます。

作ってるほうも、ウキウキしながら、よだれとかたらしながら、刷っていたのかもしれないとか思うと、オタクアニメと同じかもしれないと思いながら録画した「深夜アニメ」見ています。

今度は、名古屋市美術館の「葛飾北斎展」が楽しみです。