よたか2007.06.13 01:23:09
このバーチャルウォーターって何だとおもいます?言葉の響きだけ聞くと、ネット上でのなにかの仕組みだったり、ゲームのはなしだったりするようなかんじですよね。
考え方としてはある意味ゲームみたいなものかもしれませんが、世界中の動きを考える時にとても参考になる考えみたいです。
バーチャルウォーターと言う言葉を初めて聞いたのは、ちょうど1年前「飢餓対策機構」の発行している本でした。日本は世界中の水に頼っている!という内容で、食べ物を作るために“使われる水”を推定したのがヴァーチャルウォーターなんだと説明されてました。
その考え方からすると、日本は大量の水を輸入する“「水」赤字国”なんだとか。なんでも、牛丼一杯2トン、ハンバーガー1個1トンとか使われているらしい。
(THE BIG ISSUE 73号より)
食料不足とか、自給率とかの事はリンク貼っておくのでそっちで見ていただくとして、このヴァーチャルウォーターについてちょっと思う事があったんです。
1つは、食料の輸入とか、世の中の流れを別の視点からみると全く違う結果が導かれると言う事。
つまり、食料を水に置換える事によって有り余っているように見える日本の水が実は、他の国から食料を買って来た結果だという事。そして、そこからいろん問題が見え隠れすると言う事。
2つめは、北京はオリンピックを開催する為に、近隣から水をかき集めて近代都市を作っているわけですが、水を搾取される地域では、死活問題まで追いつめられているのに、北京市内ではそれほど深刻にとらえられてないんです。(まぁ最近の中国に関する報道もなにか意図的なものを感じますが…)
この話しを聞いた時に、少なからず、「中国って馬鹿だなぁ」と思ったんです。でもね、バーチャルウォーターとして考えると、日本も同じ事をもっと大規模にやっていたんです。
「中国って…」と思う以上に「そこまでして牛丼食うのって…」と考えてしまいました。