よたか2016.06.25 17:02:30
第29回 東海高校・中学校 サタデープログラム【1】漫画編集者って何するの? ~「名探偵コナ ン」10代目担当のお仕事~
今朝方の雨も勢いをなくした小雨の中、今回も東海高校のサタデープログラムに行ってきました。今回は編集者さんの講演が2本もありますし、前回以上に期待してしまいます。
まず第一部は、今年の⒋月まで小学館『少年サンデー』で『名探偵コナン』の編集担当だった人の講演です。
どうやら東海高校のOBの方の様でした。
別に議事録を書くつもりはないので、印象に残った内容を少しだけ。
まず『名探偵コナン』は推理漫画ではなく、会えない恋人同士を縦軸に、黒の組織との対決を絡めた殺人ラブコメ漫画なんだそうです。
聞いて妙に納得してしまった。
サンデーと言えば、あだち充、高橋留美子……。そうかラブコメだ。忘れてた。
『トリックについては実際に実験してます』とまで言われましたが、これについてはなんとなく違和感も感じた。トリックに対して「なんとなくなぁ〜」と感じた時はあったけど、こういう考え方をするのはすでに無粋なのでしょう。
何度となく作家との接し方について話されていました。
友達が描いた漫画がつまらなかった時の対処方法とか、コロコロコミックの表紙は、手描きラフから版下を起して、トレペ敷いて色指定しているとか、高級住宅地の高級マンションの一室で、お弁当を食べながらアイデアを出し合い、ドラマを流しっぱなししたまま原稿を描いている青山先生のエピソードを交えて、一緒にモノを作ることの楽しさをつたえようとされているのが印象的でした。
あとは、ここに書けそうにないエピソードもいくつか話されてました。
実は話したくてウズウズしてるので、どこかであったら聞いてください。憶えてたら話します。
そして、最後に「面白いと感じる心はもろいのです」と言われた。
作品に対して、誰かが「面白くない」と大きな声を上げる。すると他の人は「面白い」と言いにくくなる。多くの才能はそうして潰れていく。
概ねそう言った意味だったと思います。
誰かに「面白くない」と批判されても「これでいいのだ」と思える強さがないと続けていけない。自分でもつい最近「以外と脆いな」と思った事もありましたので、うなずいて、納得して、共感してしまいました。
編集の人ってポジティブに話をするように心がけてるんだろうな。
ラスト30分から質疑応答になります。本音を言うと二次創作について聞きたかったし、子どものうちに終わらない少年漫画についての違和感もぶつけてみたかった。
でもね、高校の特別講座なので半分以上は中高校生。講師の方もそれに合わせて話されています。私が手をあげるのはとても無粋に感じたので控えました。
本当はもっと告知が入ると思っていたんですけど、いい意味で裏切られました。