よたか2016.03.07 22:00:00
今日は月に1回のカウンセリングの日でした。
いつもどおり、午前中の診療時間が終わる頃に行くと、ちょっと先生の方が元気がなかった。
「先生、どうしたの?」と聞くと、ネットで批判をうけて気にしているらしい。
「そんなの気にしたら、鬱病になるでしょ」そんな事を精神科の先生に言ってみた。
『食べログ』の話もでたけど、ネットの評価サイトってアテにならないですよね。ましてや精神科の評価ですよ。
精神的に不安定な方も評価されてるでしょうし。
ちゃんと話が出来る医者と出合うためには時間が掛かります。
わたしは印刷営業をやっていて追い込まれちゃった時から、イロイロ探してましたけど10人くらい渡り歩きました。
そして、今の先生と付き合って16年になります。
自分自身の内面をさらけ出すだけに、相性があるんですよ。
ちなみに先生は、その評価に対して反論しようとして見えましたけど、止めました。
「そんな事したら、炎上するだけだし、ほんとうに鬱になっちゃいますよ」
その日のカウンセリングはソレで終わり。ありがとうね。とお礼まで言われてしまった。
帰り道に思い出した。
そう言えば、自傷を繰り返す人を取材した時に、担当の女医さんから聞いた事があった。
「私たちの仕事はね、月に2回は警察に呼ばれるのよ。自殺者の確認とか、病状経過とか聞かれるの。言えない事も多いから困るのよねぇ」
そんな事を言って、自分も「カウンセリングで通院している」と告白された。
精神科のお医者さんは、それこそ毎日『深淵を覗き込む』仕事ですからね。
以前、他の先生に言われた。
「僕は診察室を出た瞬間に君の事を忘れるんだ」
言われた時は『なに言ってんだこの先生』とか思って転院したけど、これって頭の切り替えの事を話してみえたんですね。
一人一人の患者の事を憶えていると、身が持たないですよねきっと。
歳をとるのは素敵な事です。そうじゃないですかぁ。
忘れっぽいのは素敵な事です。そうじゃないですかぁ。
悲しい記憶の数ばかぁり、飽和の量より増えたなぁらぁ、
忘れるより他、ないじゃありませんかぁ〜。
中島みゆき『傾斜』より