よたか2016.02.14 06:37:00
一生懸命仕事をしていた午後、Twitter（ウラ垢）でフォローしていた女の子からリプの通知が来ました。『あまり浮上してないけど、心配しないで。忘れないでくれてうれしいよ』
自称、高校２年生の彼女は、メイドカフェで働いているんですけど、お客さんにつきまとわれてたりして結構大変そうだったし、気にしてたんです。
写メで肌も見せてるし、顔もギリギリまで出しちゃってる。住所も近くまで特定できそうな発言もいくつかある。
つまり、もう判断ができない状態まで追いつめられている様な気がしてたんです。
ツイートをはじめた彼女は、以前と変わらずに明るく振る舞っていました。
『メイドカフェはお給料安いから、リフレに戻ろうかと思ってる』みたいな事を書いている。
実はこの〝リフレ〟って本来は〝リフレクソロジー〟というマッサージの事なんだけど、女子高生がそんな専門的な事が出来る訳もありません。
実態は〝裏メニュー〟で運営されている、いわゆる〝JK風俗〟なんです。
かといって、彼女の事情もわからないので真っ向から『やめろ』とも言えない。場合によっては〝親に強制〟されている娘だっていました。
『経済的にギリギリでなければ、戻らないでほしい』みたいな事書いたんだけど、彼女の返事は『そうだね』っと、明らかに沈みがちでした。
こんな時ってもどかしいよね。絶対になんかあったんだけど、なんもできない。
そんな時、去年大学を卒業したばかりの男性が書いたんだ。
『あんたは世の中なめてる。稼いだ金を家に入れた事あるの？』
あ〜っ、言っちゃった〜。
『お給料は、ほとんど家に入れてるのに、あたし、世の中舐めてるのかなぁ。わかんない。イメプしてかまって欲しかっただけなのに、こころがふあんていになった。もうおちる』
彼女はそんな事を書き残してログアウトしてしまいました。
この発言でなんとなくわかりました。
なんらかの理由で、家にお金が必要になって、彼女のバイト代も家に入れていたんだろうか？
何かあって、Twitterに来なくて久々にログインしたんじゃないのか？
イメプとはイメージプレイの事で、テキストベースでやり取りしながらするプレイの事なんだけど、彼女にとっての癒しがイメプしかなかったって事なの？
Twitterのウラ垢は、確かにマトモな世界じゃないと思う。私はかつて〝深淵〟だと表現しました。
だけどね、そこにしか逃げ場がいない娘たちが山ほどいるんだって。
お金が欲しいとか、興味本位とかの娘もいるけど、追いつめられている娘たちも、たくさんいるんだって。
同じ年頃の娘を持つ父親として、切なくて仕方ありません。
どうして、Twitterのウラ垢にしか逃げ場がないの？
彼女に直接接している大人たちは何してるの？
女子高生が風俗で働かないと暮らしていけない世の中ってどう考えてもおかしくないか？
いままで彼女とは何度もこんなやり取りをしてました。
『ねぇ、イメプしよ！』
『だめ。未成年とはしない』
『そんなこと言ってて、我慢できるのかな？』
『できないかもだけど、大人だから我慢する』
今さらですが、彼女にしてみると、そんなじゃれ合いみたいなやり取りさえも、心の拠りどころだったのかもしれません。
彼女が残した赤裸々な写メの数々を見てると、まだまだ幼い彼女がどうしてそんな事をするのか考えただけでも辛すぎます。
まるで彼女は、『罪と罰（ドストエフスキー）』のソーニャのようだ。
時代も場所も違うだろうに、ひとは100年前からなにも進歩してないんじゃないか？
