よたか2015.04.02 08:12:24
私はペットを販売している店が嫌いです。嫌いなのでほとんど行く事もありません。最後に行ったのは15年くらい前に息子が飼っていた「イモリ」の餌を買いに行った時だったと思います。
鳴かないように躾けられた(手術された?)犬や猫。どれもみんな子ども。ある一定の大きさになると売れなくなるので処分されるのだとか。
頼むからそんな眼で見ないでください。
君に付けられた価値は、私の月の稼ぎ並みなんだよ。君を引き取る事なんて無理だ。
ついつい、そんな事を考えちゃうので、ペットショップへは行きたくないんです。
それだけに最後に行った時の事はよく覚えてる。
息子と2人イモリの餌を探して店内を回っていると、やたら騒がしいケージがあった。
幅40センチのケージにの中にリスが5匹入れられている。
そのうち一匹がケージの中を同じルートで跳ね回っている。
リスは体をケージや餌箱にぶつけながら、細い檻を掴みそこねたり、他のリスにぶつかったり、その一匹のせいでそのゲージはやたら騒がしかった。
「こいつアホみたいに飛んでる」小学2年の息子は笑いながら指をさす。
でもね、こんな狭い所にこんなに押込まれて、お前だったら我慢できる?
そんな風に聞いて見た。
「あっ。そうだね」息子はその瞬間に私が言いたい事を全て理解してくれたらしく急に顔を曇らせた。
「かわいそうだね。こいつ」
ペットショップのケージの外から見てるからそんな事も言ってるのかもしれないけど、都市に住む人間も似たようなもんじゃないのかなぁ。
具体的な場面についてはともかく、ニュースも、周りの人たちも、自分自身も、あの時のリスと同じ事をやってる気がしてなりません。
誰かに「こいつアホみたい」と笑われてる気がします。
たとえば、子どもの声が騒音かどうかなんてニュースになってます。もしかしたら、子どもがそれだけ声を上げる理由があるのかもしれない。子どもの声が癇に障る状態まで追いつめられている人がいるのかもしれない。保育園の送り迎えに車を使わざるおえないお母さんが居て、駐禁覚悟で車を停めてるかもしれません。
私が通っていた幼稚園は広い園庭と、林に囲まれていて騒音がどうのという事は無さそうな場所でした。明らかにすし詰めされた都市型の幼稚園、保育園とは比較できません。
ですけど、この問題って単に防音をしっかりすればいいだけの話しなのでしょうか?
駐車スペースを増やせばいいだけの話しでしょうか?
どれも対処療法にしかすぎないと思うんです。
両者の壁を高く厚くしてるだけじゃないでしょうか?
根本的に「子どもが可愛い」と思えるような提案をして行く必要があるんだと思います。具体的な方法なんて思いつきませんけど。
ところであれから、イモリの餌は女房が買って来たので私はペットショップに行かなくても済みました。
イモリはある日死んでしまったのですけど、10年も生きていたので寿命をまっとうしたんだと思います。