よたか2015.03.19 23:57:19
娘の卒業報告と、発表前の神頼み(悪あがき)を兼ねて福岡へ帰省しておりました。糸島の実家から、太宰府まで決して近くはないのだけど、今回の目的の1つなので小雨の中何度も電車を乗り換えて行ってきました。
しかし、太宰府駅から参道、天満宮までは昔と変わらないですね。
帰省するたび、遊んでいた公園がなくなり、知り合いが居なくなり、商店街には新しい店、天神の街中でさえ道が解らなくなる。
もう自分は『よそ者』だと感じ始める。それだけに太宰府の景色は嬉しかった。小学校の遠足、中学校の時の初デート(実はココに来ちゃいけない事を後から知った)、高校の時に初日の出見た帰りの初詣。
あと、家出した時に行く場所がなくて、ここら辺りで寝ていた事もあったっけ。さすがに周りの雰囲気が恐くて眠れず、翌朝急いで帰ったんだけど。
参道で梅ケ枝餅を買って食べながら歩いた。表面がカリカリで美味しかった。今までこんな感じで食べた事ってあまりないもんな。
最初の鳥居をくぐった所にある楠の大木。これも変わらないな。表面は苔むして寄生してる草(?)の毛並みがイイ。
最近の寒さのせいか、まだ梅も咲いてる。楠の大木と梅の花のコントラストが美しい。色彩だけでなく、か細い梅の枝と老獪な幹の遠近感、何百年も生きた楠と樹齢数十年の時間の対比。
嬉しくなって楠を10分程眺めていると、後ろからは中国語(もしかしたら韓国語かもしれない)が聞こえて来る。自撮り棒なるモノを女性が振り回しているのを初めて見た。
改めて周りを見回すと、日本人は半分くらい。名古屋の外国人は働いている人や留学生が多いけど少なくともソコには“観光”で来た人ばかりだった。変わったと言えばそういうところが変わったのかも知れない。
いつもなら、亀が何段にも重なっている池の太鼓橋をわたり、境内へ向かう。今回はお願いごとは多いので、お賽銭は“札”を入れた。
しかし、『ノラガミ』の天神様のイメージが拭いきれないくて、お願いできたかちょっと自信ないなあ。
絵馬に書きたいだけ書いて奉納しておみくじを引くと『末吉』内容は『凶』なみの『末吉』。ここはおみくじをお引取願って、正月に引いた『中吉』に望みを繋ぐ。
やっぱりお願いの時に『ノラガミ』を思い出したのはまずかったようです。
そのあと、前から来てみたかった『九州国立博物館』へ向かう。
子供の頃何度も遊んだ『だざいふえん』の入り口近くのエレベーターから行けるらしい。
なんかこの作り『万博のパビリオン』を思い出す。
エレベーターの次は『動く歩道』。『動く歩道』自体は珍しくもなにもないのだけど、天井とかの特殊効果が素敵すぎて少しテンションがあがってくる。
動く歩道のトンネルを抜けると一面開けた場所に博物館は建っていた。
なんというか、山間に隠れる様に、だけど存在感たっぷりに建っていた。
これは特撮の秘密基地に雰囲気が近いかもしれない。
妙にテンションがあがる。
中は4階建てらしく常設展は4階だけ。3階は次回の特別展『戦国大名』の準備をしてるので入れない。1階と2階はどうなっているのか少し疑問が残る。
まぁ、とにかく4階へ。この時点ですでに疲れていたんだけど、中に入るとちょっと急に嬉しくなってしまった。
順不同で書くけど、一番テンションがあがったのが『2.8mの大太刀』金色のさやに納まっていてひときわ美しい。
中二くさい事書くけど、魔法モノのアニメでヒーローが振り回してるとドンピシャって感じの代物。
誰かが詠唱して呼べば、ガラスを破って飛んでくるんじゃないかと思える程。
あと四天王像。いろんな題材で出てくるけど、本物(?)を見たのは初めて。
その他にも、土偶や甕棺、装飾品、埋葬品など中二ゴコロがときめく展示でいっぱいでした。
そうこうしているウチに閉館時間。
あれ? 一体何時間いたんだろう?
結局時間を忘れる程、堪能してしまった。
ただね、出来れば『戦国大名 - 九州の群雄とアジアの波涛 -』の時に行きたかった。
開館して10年目でやっと来れたくらいなので、早々行く事はないと思うけど、また福岡に帰った時に行きたい場所の1つになりました。