よたか2014.02.23 21:57:27
娘の第一志望なので見に行ってみました。工業デザインの卒展なので、ほかの芸大よりも見て解りやすいのがいいですね。
その中でも印象に残ったものをいくつか。
1)足首の装具
なんかの賞を取ったらしくて作者本人が付きっきりで説明してくれた。半身麻痺などで歩けなくなった患者さんが使う装具を作ったのだとか。
完成度も高くてすぐにでも量産できそうな感じ。
話してる途中で面白いネタいくつか貰った。
「昨年の卒展に、サッカーが出来る義足がでてたんですよ」
なんと! 義足でサッカーだって!
片足が義足の人は松葉杖使ってやる「アンプティーサッカー」ってのがあるのは知ってるけど、その人達も一緒にサッカー出来るようになるなんて、なんてスゴイ事だろう。
その人の作品では無いけど、スポーツにも耐える「人工肩関節」なんてのもあった。
名市大は医学部との連携出来てるとか、医学に強い先生がゼミに多いとかそんな理由もあるらしいけど、結構充実しているんだとか。
2)触れる絵本
食べ物の触感を再現した絵本を出してる4年生もいた。
仕事で包材の事をイロイロ考えているときだったから、これをパッケージに出来たら面白いかも知れないと思った。
保冷剤とかも使っているみたいなので、使い方次第では実用的かもしれません。
こんな人が包材屋さんにいるといろんな企画が出て来て面白いかもしれませんね。
3)お城を墓地にしてみる
これってイタリアっぽくて面白いと思った。イタリアのお寺って、大理石の床の下にお骨があったり、街の下にカタコンベがあったりするから、結構お墓が身近な気がするんですよね。
名古屋みたいに「平和公園」に固める方法もあるかも知れないけど、いっそ城跡に作ってもよくないか? って感じの提案でした。
いろいろ問題もあって実現しそうにもないけど、お城の保存とか考えると以外と現実的なのかも。
この他にもイロイロあったんですけど、とある芸大の卒展は残酷な表現が多すぎて「幼稚」に感じていたのでちょっと安心しました。
ちなみに、その時、受付の学生に「この芸大の学生は残酷な表現が好きなの?」と聞いたら「表現の自由」だと返事が帰って来たんだけど、ちょっと違うと思うんだよね。
そんな残酷な表現……。腕を落としたり、母親の腹を食い破る胎児とかって表現としてはアリかも知れないけど、それを表現する為の「事実」を見ていないと思うんだよね。
結局、写真や空想でしかないモノなので表現に限界があると思うんだよね。
にもかかわらず「表現の自由」を振りかざすってやっぱり幼稚だとつくづく感じてしまった訳なんです。