よたか2013.12.18 16:49:12
娘の学校の演劇部がクリスマス講演をやると言う事なので、平日昼間なのに高校まで見に行きました。家で練習していたのでだいたいの内容は把握していたのですが、早口だし、滑舌も悪いし、間の取り方もイマイチだったのであまり期待していなかったのですが、思ったよりも数段よかったので、とりあえずは安心できたかな。
出し物は「小林賢太郎戯曲集」から短編を数本上演していたのですが、ちゃんと笑えるしセリフも届いて来たと思います。
高校演劇でなので、緊張して噛む場面はいくつかあったモノの、それをカバーできる程の勢いを感じる事ができました。
小林賢太郎と言えば、シュールな一人芝居で人気があるみたいで、息子は「結構難しいと思うけどなぁ」と言ってました。
テレビで私も何度か見ましたが“高校生で客席を笑わすのはキツいだろう”と思ってたんですけど、舞台に立つと“役者さん”は吹っ切れるんですね。
本当に楽しい2時間を過ごさせていただきました。
以下は演目と私の個人の感想です。
・Study:言い訳する紳士と、言いくるめられそうな若い女性。実際にありそうな場面の話しですね。紳士の押しの強さが憎らしい分、最後の一人芝居が心地よかった。
・「Q」「A」:質問と解答を繰り返す、心地よいリズムの作品。「A」の吹っ切った演技が見事すぎです。
・ホコサキ:言い訳をする女性と、弁解する“ホコサキ”さん。パターンにハマった会話の微妙なズレが楽しい作品です。
・条例:友人同士の会話を“アレンジ”して見せて行く割とよくある手法の作品だけに、役者の演技力とメリハリが見所でした。
・地球の歩き方:誰でも知ってる、知っててあたり前の事を違う解釈をして、常識を疑ってみたくなる作品。
・銀河鉄道の夜のような夜:宮沢賢治の銀河鉄道の夜をモチーフに書かれた脚本だと思うのですが、ちょっと難しかったかな? 役者さんのキレが良かっただけにちょっと残念な気がしました。必要な場面と、繰り返しの場面の切り分けに工夫が欲しかったかな。
引退も近いのであと何回見られるのか解りませんが、必死にやっている娘の姿を見られた事がとても嬉しかった。