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朝の挨拶のこと

よたか2012.01.26 08:51:11

今日はネタがないので、昔話です。

息子が小学生4年だったと思う。娘は1年。
まぁ、「おにーちゃーん」と寄ってくる妹を鬱陶しがっていたんです。
これはどこでもある事。

「お兄ちゃん。テレビ見せて。」
「今見てるからイヤ」(見てないクセに……)

親として、まぁ、この辺は別に気にしてない。どこでもある話だから。
でも、どうしても許せない事があった。

遠足だか、友達との約束だかで、娘が日曜日の朝はやく出かける時の事。
「お母さん、お父さん、お兄ちゃん、行ってきます。」
「うるせー帰ってくるな。」

息子としては、いつもと同じくらいのニュアンスで、言ったのだと思うんだけど、その一言がとてつもなく腹が立った。

「おい、今のはダメだ。帰ってきたらちゃんと謝れ!」
「……」意味がわかってなさそうな息子。

そんな息子に、ユニセフから送られて来る機関誌を見せた。

特集記事に、アフリカで子供が連れ去られて、少年兵にされる記事。
突然誘拐されて、少年兵にされて、両親を守るために、国だか組織だかに忠誠を誓わせられる。
そして、忠誠の証として、両親を殺させる。
少女は……。まぁ、言うまでもないでしょうけど……。

インドでは、さらに酷い事もおこってるし、中南米でも同じ事。

世界中でこんな事があって、無事に帰って来れる可能性が高いのは、限られた地域だけ。
その限られた地域である日本だって、どんな事で家族が欠けるかわからない。

もし気軽に『うるせー帰ってくるな。』って言った日に、妹が帰って来なかったら、どうする?
どうするというよりも、コレから生きて行く上で、ずっと後悔し続けて行くんだよ。

人の出会いは、一期一会というけど、家族も同じなんだよね。
帰って来て、また会えるのは、あたり前じゃないんだよね。
朝出かける時の挨拶一つくらい、ちゃんとしておかないと、いつ後悔する事になるかわからない。

次の日からうちの家は、誰かが出かけるときは、
「いってらっしゃい。気をつけてね。」と言うようになりました。