よたか2008.03.09 13:41:02
続く悪政にやる気をなくし、仕事ができるゆえに上司から「やっといて、頼んだよ」って押し付けられちゃう「丕緒(ひしょ)」が物を作る事に行き詰まっちゃうお話し。丕緒が、予王の時代に行方不明となったかつての部下、蕭欄(しょうらん)を回想し彼女の想いをたどり、陶鵲(とうしゃく)を作り上げていくのですが、どうしても自分とオーバーラップしてしまいます。
作っても作っても思い通りにならず、拒否されてしまい投げやりになってしまう丕緒。久々に来た仕事の依頼も、ごり押しっぽくて少しひねくれ気味。
それでもやらなければならないので、いろいろ調べていくうちに、蕭欄の思いを知り、彼女の表面しか見てなかった己を悔いる。
このあたりのなんて、自分にかぶる部分が多すぎて、一度読むのをやめてしまったのですが、それでも陽子が出てくるまでと意を決して読み進める。
結局、陽子は最後の締めに出てきただけなのですが、蕭欄が谷を白い梨の花で埋め尽くすために梨の実を落とすところなんて、十二国記ならではですね。
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