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「とある魔術の禁書目録」2期に向けて予習しました。まずは7巻の感想から…

よたか2010.09.09 07:27:55


いや、3巻目で読むのがちょっとしんどくなって、読むの辞めてたし、テレビアニメも「風斬氷華」のエピソードがいまいちだったので、あまり気がなかったのだけど、図書館のシステム使うのも面白そうだったし、「とある科学の超電磁砲」が思いのほか面白かったので、2期に期待すべく予習の意味を込めて7巻から読む事にしました。

まぁ、4〜6巻はアニメで補完という事でスルー。

図書館で借りたので、細かいところで間違えてるかもしれないけど、いま、手元にないのでご勘弁を…。

結論からいうと、それまでの話にくらべると数段面白く読めました。

「オルソラ」登場のあたりが「姫神秋沙」と似た感じだったので、ちょっと残念な気がしてたんだけど、「アニェーゼ」のキャラがなんともいい味出してる。

なにがいいって、表紙開いた、最初のカラーのイラストがいい。
表紙の絵を見る限り「ドレッド」なんだけど、作中には「三つ編み」と書いてあるので、そうなんだろうな、そんな「アニェーゼ」が、ミニの修道服(ってあるのか?)着て、蓮の杖を肩に抱えて、片膝を付き、祈りを捧げている。

なんとも奇麗なイラスト。

しかし、読み進めるとどうしてもこのイラストに違和感が出て来てしまう。話の流れからして、彼女があんな感じで祈りを捧げるっていうか、術を施すって事は、何かしら敵が居るわけだし、その相手が「天草式十字凄教」ではちょっと違う…。

という事は、多分今回の敵は「アニェーゼ」だよなって、わかってしまう。それくらい印象的なイラスト。

というわけで本文読む前から、テンション上がっていたわけです。

さて、今回から本格的にローマ正教が絡んでくる事になるのですが、味方のフリをして登場してくる時点でかなり悪役度が高く感じてしまいます。

後から出て来る話ですが、何かしら「黒い事」やっても、イギリス清教のローラ=スチュアートと、ローマ正教では書かれ方がえらく違う気がする…。

このシリーズ、イタリア語訳にしちゃいけない気がする。
英訳されてるんだっけ?というか、youtubeに上がってるみたいだし、どうにもならないか…。

派手な戦闘シーンと、ありえない少女との絡みは相変わらずなんだけど、拷問を受けている「オルソラ」の感情の部分が、いかにも聖職者らしくてよかった。

すでに手元に本がないので、細かく憶えてませんが「それでも見ず知らずの私のために駆けつけてきてくれたのでございます。ほら、これ以上に魅力的な贈り物が、この世界のどこにあるというのでございましょう。こんなにも、素晴らしい贈り物をくださった方々に、私は一体何を恨めばよいというのでございますか?」といった感じのところ。

見方というか、200人以上に拷問を受けていても、自分の事を思ってくれている人がいる幸せを忘れない姿勢がこの作品を支えているような気がします。

どう考えても「ローマ正教」のモデルは「カトリック」なのですが、拷問を受けていても、幸せを失わない「オルソラ」が「カトリックの精神」にあたるような気がしてなりません。

それこそ、ローマに認められるまでの受苦受難といった感じかな。
それ以降、為政者に利用され、ローマ国教になったアタリが、ローマ正教といえなくもない…?
それとも、中世の暗黒時代のあたりのイメージなのかな?

2期シリーズは、7巻から13巻までのようなので、これでもかというくらい「ローマ正教」との対立が出てくるわけですが、相手が大きくなるので「個」の戦いから「仲間」として動き始めた意識の変化が楽しく読めたポイントかも知れません。


とにかく、性格の悪いカリスマ「アニェーゼ」の登場と、意外と活躍した「インデックス」のおかげで楽しく読む事ができました。

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