よたか2010.02.25 01:25:20
アニメ「化物語」14話が配信されたので、化物語のあと、忍野メメがいなくなった後の話「偽物語」のレビューを書いてみた。とりあえず上巻だけ。
西尾維新って、他に「ホリック」と「デスノート」の外伝しか読んでないので、比べられないけど、一番の見せ場が「暦」と「火憐」の「兄妹喧嘩」っていったいどうよ。
いやさ、このシリーズって、毎回怪異が出て来て、色々教訓らしい物を語るのが魅力のひとつだと思っていたのだけど、「かれんビー」と言っても、今回の一番の怪異はおしゃべりな「忍」。
タイトルの「囲い火蜂」は痕跡だけ。
いや、立場的に「貝木」が「怪異」といってもいいかもしれませんが、当の本人は「怪異なんてない」と言い切り、あくまで「悪者」を貫く「貝木」。
「暦」と「ひたぎ」が「貝木」と会う、クライマックスで色々語りますが、話がややこしすぎる。詐欺師が語っているだけあって、煙に巻かれた感じです。
実は、もったいつけているけど、このシーンそんなに重要じゃないのかもしれません。
しいてあげれば、悪や正義、偽物の定義なんてそれこそ胡散臭いもんだよ!って感じかな?
あまりこの場面を深く考えない方が面白く読めると思います。
「赤塚不二夫」の「ワルワルワールド」のあとがきで、「ワルワルワールド」が失敗だったとほのめかしていたことを思い出しました。
「本当の悪を知らなさ過ぎた」「悪を書くのは難しい」まさにそういう事なんでしょう。
相変わらず、ちょっと(じゃない場面もある)エッチな女の子との絡みは楽しく読める。自分が高校生くらいなら、両親とは共有したくない類いの本ですね。
アニメ版から見てるので、イメチェンした翼、自分の部屋でドキドキしている千石、髪をのばした神原。是非アニメで見てみたい。