よたか2009.10.24 09:26:00
今期一番のお薦めアニメがやっと名古屋で放送されました。
イヤー待ってたんですよ。地味で暗い見た目の「黒沼爽子」が独白ですすんでいくのですが少なくとも、元気ハツラツって感じでもない「能登麻美子」の声がとってもいい感じ。(実際の彼女がどうなのか知りません)
今期「生徒会の一存」でちょっとヤンチャな役やっているものの「お嬢様」と言われるイメージが強いだけに、科白の1つ1つがとってもきれいに聞こえる。
アニメでは「誤解」と表現されてましたが、あまり良くないクラスメイトの評価に翻弄される「黒沼 爽子」が人間関係に悩み…というか、人間関係さえ持てないなかでどうしたらいいのかわからないという設定。
科白とか行動とかが少し珍妙に感じるけど、これも見事な演出。
なにをどうしていいのかわからないから、上手く表現出来ずに「変な行動」にでてしまう。
クラスメイトの「矢野 あやね」に言わせると「ズレてる」らしい。
40歳すぎて昔を振り返ると色々気恥ずかしい事も多い訳ですが、そんな事を積み重ねているのが「黒沼 爽子」何だろうな。
そんな中で、みんなの中心にいるクラスメイトの「風早 翔太」に憧れ続ける毎日。そして初めて「ちゃんと喋った」ところから、いろんなしがらみや、思い込みを振り切り「壁を壊して」行く「黒沼 爽子」の物語がスタートします。
第一話のクライマックスが「肝だめし」になる訳ですが、この話あまり笑えない。
小学校の頃に、似た様な事やった事ある。
今となってはどうしてるか知らないけど、あの女の子傷ついていたんだと思う。
これも気恥ずかしい思い出のひとつと言えばそう。
しかし、さずが「風早 翔太」ははっきり考えを言い切ります。
すごいな、こんな人世の中にどのくらいいるのか知らないけど、そこまではっきり言える人が羨ましくも思えてしまいます。
そんな「風早 翔太」の発言を受けて「黒沼 爽子」は想いを語って教室を後にするのですが、次のシーン「黒沼 爽子」の独白は、中学校の時いじめられていた私の胸にちょっとグッと来てしまった。あんな勇気があれば変えられたのかもしれない…。
いじめが悪質にすすんでいかなければいいのにって、ずっとハラハラして見てた。きっと、最終話までそうなんだろうけど。
想いを伝える事が下手な「黒沼 爽子」が伝えたい想いを伝えるのがこの話だと思ってずっとみてる。
でも「風早 翔太」の最期の独白でひっくりかえってしまいます
「あの時感じたあの気持ちが、そのまま大きくなった今のこの気持ちが、いつか君に届くだろうか?」