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狼と香辛料 5巻 ちょと説明くさいのがなぁ

よたか2009.09.18 05:42:57

3巻までのキレの良さが無くなった感じがしないでもないんだけどなぁ。

アニメが4巻を跳ばしたので急いで5巻と6巻を立て続けに読んでそう思ってしまった。いや、たしかに面白かったよ。
石像取引装った密輸とか、人身売買など「知識欲」も刺激されるので「なるほどぉ〜」とかいいながら楽しくも読めました。

たしかに、商売の話とかはさちゃんと解っとかないといけないのですが、感情とか、想いの部分って細かに説明されるとかえって萎えてしまわないでもない。

3巻までだと、その辺がうまく昇華されている感じがしたのです。
4巻はともかく、5-6巻についてはちょっとうざいです。

北に進み「故郷」が近くなるにつれて沈む、ホロ。

旅を続けるとか、一緒にいる事に慣れてしまうとか、なんか面倒な事言ってる。そんな何百年の生きていた「賢狼」ならそんなもんクリアしてて欲しい所です。

どうなんだろ、賢狼であっても、弱い部分があると言いたいのか、それとも、読者に媚びて「か弱いメス」にしてしまったのか?

もう少し、狼らしさが見えてもいい様な気がするのになぁ。

ただ、そのめんどくささを差し引いてもストーリーは十分です。商人に“売られた”貴族の娘、エーブ。その仲介をした「デリンク商会」。

途中「人身売買」が必要な商売だと記載されていたあたり、そういう背景なんだろうなぁ。

個人的には、デリンク商会のエリンギンに興味がありますね、エーブとホロからは徹底的に嫌われているにも関わらず、ロレンスからは「神々しい」とさえ思われた男。

たしかに、金儲けであっても、徹底してやれるというのもカッコよさを感じます。

それからすると、お金のために、石像を使った密輸まで行う、エーブも同じかもしれませんが、彼女からはエリンギンほどのカッコ良さを感じる事ができませんし、あまり好感ももてません。

それからすると、ビーバーの尻尾料理のウエイトレスはいい感じに男心くすぐりますね。

もしかすると「女性だから」という目で見てるからエーブが好きになれないのかな?だとすると、女性蔑視ってやつ?

「商人としての最低限のルール」を守らせる事が大事だったのでしょうが、権利書置いていかずに、逃げちゃった方が面白かったのかもしれないですね。

もっとも教会ともめ事起こしてその街で店やれるとも思えないので、彼女にとってはあまり意味のある物ではなかったのかもしれません。

もっとも片棒担がされたロレンスとしてもおなじ事かもしれませんが「うらやましい2人」を引き裂く事に躊躇したのかもしれません。

6巻でエーブを追いかけていったので、8巻以降なにかあるのかもしれません。
(7巻は短編集です)

そろそろ疲れたので、6巻の感想はまた今度。