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狼と香辛料 ホロは幼妻風姉さん女房

よたか2008.10.28 05:21:00

そんなにラノベ読んでいる訳ではないのですが、作家さんの描写力っていうのかな?大きなちがいがある事をつくづく感じてます。

ラノベでポピュラーな「学校生活」が遠い昔だからかもしれませんが、必要ない事まで書きすぎて、場面が想像できない作品や、やたら説明が多い作品等がある中で「狼と香辛料」は割とスラスラ読めた方かな。

もっとも、アニメでかなりの部分を見ていたからかも知れませんが、「ホロ」はアニメより可愛いと思ったところもあるし、より伝わってくるところもありました。

教会の力が強大な中世欧州(風な地域)が舞台。豊穣の神として祀られている狼の化身「ホロ」と出会った行商人「ロレンス」のお話し。

=======以下ネタばれのレビューです========

麦が無いと移動出来ないとかいう、ホロの設定が少し微妙な気もしたけど“ロレンス”と出会って旅をする理由付けだと思うので気にしない事にします。
結局アニメを見る限り“麦のしばり”も1巻だけだった様な気もします。(ちがったかな?)

ホロは“姉さん女房”なんだよね。

知識も豊富で頭もいい。いざとなれば守ってくれる。迷いそうになったら導いてくれる。そうねぇ、頼りになる女将さんといったところでしょうか?

でも見た目はハイティーンの少女。屈託なく笑い、甘えもするし、泣き顔も見せる。ホロに言わせると「見た目に騙される、オスはみな阿呆じゃ」といったところでしょうか。

最初は少女の姿に惑わされたロレンスも、毛皮を売ったあたりから「相棒」として意識が変わってから絆が深くなったように思えます。

仕事の事を中心としたホロとロレンスの会話が、店を始めたばかりの夫婦のようでいいですね。


この作品は遠い世界、もしかしたら他の作品の“不思議な世界”よりも遠いかも知れない中世欧州(風の地域)の様子をわかりやすく書いてある所が素晴らしいですね。

読者はホロの目をとおして、ロレンスの説明から、国王と貴族の関係や、国と教会の事。もっともわかりにくいはずの「中世欧州(風の地域)の経済」の事まで書いてあるとこなんて、読者の知識欲を刺激しますね。


現在9巻まで出ている様だし、この先「インディックスさん」も活躍しそうにないので、こちらをもう少し読み続けて行こうと思います。