よたか2012.12.11 14:46:15
昨夜、仲間内で話していて、iPad mini の話になりました。
「俺さ、iPad mini で、アップルの限界見た気がするんだよね」
ソレまで穏やかだったのに、その一言で緊張が走りました。
「いや、7incは市場の要求だろ。実際需要もあるわけだし」
擁護派は当然そう言います。
「そうだけどさ、アップルの魅力って何? これまで人気が出て来た理由は何?」
切り出した本人が、こんな風に罠を仕掛けます。
── まあ、おおむね彼の意見はこんな感じです ──
おむすび形のiMac以降、アップル製品の魅力は『それまで世に無かったモノ』を提案して来る事が一番の魅力だったと思うわけさ。
FDや、CD無くした製品群、他のメーカーが辞めた一体型をクリエータが使える領域まで引き上げたり、iTunesも、AppStoreも含めて、技術的には可能だった事を整理して、アップルの製品として世の中に提供して来たソレが魅力だと思うんだよ。
それこそ、トレンドなんて無視し、旗を振ってみんなを誘導するくらいのカリスマ性がそこには存在してた。
しかし、今回の iPad mini ってなんだよ。あれのどこに『新しい発想』が含まれるの?
市場でもう少し小さなタブレットが売れていると言う理由で作られた製品には、アップルらしさの欠片も感じない。本当に失望した。
それこそ、Macintosh IIfxを出した後どこに向かっていいのか迷走を続けて、増えすぎて収集がつかなくなった商品群を抱えてた頃を思い出してしまう。
── 言うまでもありませんが、彼は昔っからのコアなマックユーザです ──
あと、ナレッジナビゲーターって「コンセプトモデル」が1988年に発表された。多分ジョンスカリーが、追い出したスティーブジョブズから聞いていた話を視覚化したものだと思うんだけど、昨年ナレッジナビゲータはほぼ実現されたと言ってもいいと思うんだよ。
ある意味スティーブジョブズは「やる事をやって」人生を終えたと言えなくもない。しかしこれからのアップルはどんな事が出来るんだろう? ジョンスカリーが作ったとは言え、1つのコンセプトは実現できた訳だ。
しかし、今後のアップルの姿勢を見極める最初の製品が『他のメーカーの真似』では今後の製品に期待なんてできやしない。
だから『アップルの限界見た気がする』と言ったんだよ。
── ナレッジナビゲータという懐かしい言葉を聞いて一同動画を見て再認識 ──
結局この意見に誰も反論する事は出来ずに、話はAndroidの悪口大会へ移行しました。
個人的には、人の住所録やメールまで管理したがるアップルに嫌気がさしたし、バッテリーの諸問題で痛い目に合ってるので、アップルの擁護は一切しません。
むしろこの意見に乗っかりたい位です。
今は過去の資産があるので、アップル使ってますけど、アップルの新しい製品とやらには、もう何年も興味が失せております。
まだ10.6使ってるので、MacOSX10.8とか触ると、操作が違ってて使いにくいなと思うくらいです。
最近『きれいなディスプレイのMacBook』が出たみたいだけど、一昔前のプリンターみたいなキャッチコピーが踊ってる。
いや、牛丼屋か?
まぁそんな事はどうでもいい。
アップルは、これからジョブズの遺産を食いつぶしていくんだろうな。
何となくそう思った夜でした。