よたか2011.10.06 22:44:22
20年も前の話。自転車屋にいた時、PC98のロータス123で在庫管理用のマクロを作成し、売れた商品のチェックや仕入れデータを自動で作成してたんです。店の在庫をパソコンで管理して、発注書を自動で生成したり、棚卸しの元データ作るなんて事、社長は考えもしなかったのだと思いますけど、その時の社長から「パソコンで遊んでる暇があるなら売れる方法考えろ!」と怒られてしまいました。
その一言で全否定されたような気がして、そのシステムを作る気がなくなって、仕事自体がつまらなくなった時に手に入れたのが、「MacintoshLC2」。
中古で30万もしたけど、あの頃よく買ったなぁ……。
いろいろ使ってみると、だんだん Macintosh 使いたくなって、Macintoshで出来る仕事を探して印刷屋に転職しました。
結局、今は自分で仕事してますけど、あの時、MacintoshLC2に出会ってなかったら人生は確実に変わってました。
それが、よかったのか、どうか解りませんけど……。
それから、Macintoshを使って、いろんな人に出会ったけど一番大きかったのは、ファーストクラスかな。
今のインターネットに近い感じがあって、GUIのパソコン通信として画期的なものでした。
ファーストクラスが無くなっても(なくなったのかな?)まだ交流がある人も少なくないですし、その頃は、お宝鑑定団のダンボさんもやってました。
スティーブジョブズが来日した、いつぞやのMacワールドエクスポの時、ダンボさんが、「幕張でスタンディングオベーションしよう!」とか呼びかけて見えましたので、一緒になって立ち上がって拍手した事を憶えてます。
プレゼンは、ネットワークで起動させるはずのiMacがちゃんと起動させられなくて、ちょっと残念だったと思いますけど……。
私がスティーブジョブズを直に見たのはその時だけですし、私がメインで使い続けたのも、彼がAppleを退社してから作られた物がほとんどでした。
今から考えても、彼がAppleに帰ってから使い始めた物ってそんなに買ってないんですよね。ベージュMacintoshは、20台くらいありましたけど、iMac以降のMacって壊れた物をいれても6台しか無いんですよ。
記憶が正しければ、最初のMacintoshもスティーブジョブズが企画してなかったんじゃないかな?
そんな私でさえ、Pixarでの成功や、Nextでの失敗(って言っていいよね)見て、はやくAppleに帰ればいいのにって思って、待ちこがれた人物だったんですよね。
きっと、迷走して傾いたAppleを立て直してワクワクするような製品を作ってくれるに違いないって思って、あの時、スタンディングオベーションしてしまったと思うんです。
Appleに戻ってからのスティーブジョブスの仕事というか、方向は、奇しくも、彼を追い出したジョースカリーが作った「ナレッジナビゲーター」を追いかけているような気がしてなりませんでした。
もしかしたら、スティーブジョブズが、ジョースカリーに語った内容を映像化したのがナレッジナビゲーターなのかもしれませんけど、その辺は私にとってはどうでもいい事。
あの20年以上前のムービーは、私の気持ちにくさびを打ち込んで、そのまま生き方を変えてしまった事は確かですし、あのムービーを現実に出来たのは、他でもないスティーブジョブズだけだったと思います。
クレームは付けるし、値切るし、無理に交換させるし、ブログに文句書くし、決して付き合いたい客とは言えないでしょうけど、感謝はしております。
本当にいままで、ワクワクさせてくれてありがとうございました。
心から、ご冥福をお祈りいたしております。