よたか2006.04.21 06:53:02
行く先々で“インテルマック”いつ買うかという話をされるんですが、今使っている、Power Book をあえてあと、7年使えない物かと考えています。本当は、アドビが対応すれば年明けにでもMac Book買おうかとも思ったけど、「何故買うのか」と再度考えてみたんです。
「遅くなったから?」
別にCPUが消耗するとも思えないし、よほどの事がないと、ハード側に責任はないと思うんです。(もしかしたらなにかあるのかもしれませんが…)“遅くなる”とすれば肥大していく“ソフトウェア”の責任じゃないのか?
でもこれもなんだかなぁ。マシンスペックが上がるから色々機能をつけてます見たいな説明される。
印刷業界に長い事いたからこの問題には言いたい事がいっぱいある。クォークが3.1だった頃、確かにマックは遅かった。当時の大日本のセプス(統合スキャナとかいうやつ)に比べると画像の加工も、フィルムの出力も効率が悪かった。
でもね、パワーPCを経て、鬼子のG3の登場によって制作環境は大きく変化したんです。G3に、ATM4.5、OCF、フォトショップ5.5、イラストレータ8.0あたりで印刷現場からの要望はほぼ満たされたと思うんです。PDFなんかいらない。
たしかに、違法ソフトは蔓延してたし、フォントのコピーなんかはひどかった。どうかすると、「そのフォント一緒にMOに入れておきました」とか、やり取りが合ったりした。未確認ですが、販売店が売上げ上げるためにコピーソフトを付けていたとも聞いた事があります。
こんな状況ソフトメーカーが面白い訳がない。ネットワーク認証だっけ始めたのも何となくわかる気がする。
そこで、印刷業会にはあまり関係のない、(むしろ邪魔な)機能を付けてバージョンアップを繰り返し、どんどん締め付けを厳しくしてきたと思うんですよ。クォーク3.3にドングルを付けはじめたら年間売上げが倍に伸びたとも聞きます。(そのあとは…)
不必要(あえてこう書いてみる)なバージョンアップは、小さなデザイン事務所には大きな負担になったいました。新しいマシンを買うとき、ちゃんとしたソフトを購入すると、“印刷業界未対応”のバージョンしかなかったりする。イラストレータ5.5が長い事現役だったのはこの為ですね。
それでも、思い切って新しいマシンを購入する。ソフトも新しいのを買ったとしましょう、でも今までのデータとの互換性が低かったりする。カラーマネジメントなんかどんなに困ったことか。当時、どうやってカラーマネジメントを回避するかと言う事を必死に話してました。メーカーの考え方と逆行するのでサポートはしてくれない。よけい腹が立つ。
さっきの話にもどるが、業界が古いバージョンにしか対応できない理由は、印刷会社の設備投資ができない事もある。PS2対応のセッターがやっと利益が出始めた頃に、PS3に対応の環境を求められる。しかし、セッターなんて早々買える代物ではない。金額、場所や、廃液、そして人員のこととかいろいろな問題がある。
でも、印刷の価格自体は年々下がって来た。景気も悪くなって来てよけい下がった。こんな状態で、セッターなんて買える訳がない。
印刷機の絡みがある、CTPなんてよけい買えない。
そして、ソフトメーカーは、容赦なく新しいバージョンのソフトを投入してくる。
いったい誰のためのアップグレードなんだか…
つづく