よたか2011.04.08 02:38:32
放送打ち切りを聞いて、色々想像したさ。
そこにこんな質問。
じゃ、思いっきり回答するしかないじゃん。
正味書くのに3時間ほど掛かってしまった。
逆に3時間で書いた内容なので、アラアラですが、まぁ許してくださいまし。
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ワルプルギスの夜を前にした「まどか」は震えが止まらない。
覚悟を決めた「ほむら」は、「ソレ」が来る空をじっと見上げたまま、まっすぐに立ち、
「まどか、どんな事があっても、キュゥべえと契約しないで。」と「まどか」に告げた。
それだけ言うと、「ほむら」は、いつの間にか、
ワルプルギスの夜のすぐ近くに移動していた。
「ほむら」の攻撃を「瞬間移動」でかわしていくワルプルギスの夜。
戦いは続いた。
〜中略〜
夜が白み始める頃、全てが終わっていた。
すでに、ワルプルギスの夜の姿はソコにはなく、
ただ、瓦礫の街に少女の姿が見える。
「ほむらちゃん…」
「まどか」が声を掛けると、少女は微笑み、
「あなたを守れて良かった…」とつげてシャガミ込む。
「ほむらちゃん、ソウルジェムは大丈夫…?」
「まだグリーフシードが残っているから」と言いながら、
ソウルジェムの汚れを吸い取る「ほむら」。
「これでは僕の出番はないようだね。必要とされる時にまた来るよ。」
そう言い残して「キュゥべえ」は走りさっていく。
〜中略〜
「キュゥべえ」が姿を消した街には、「魔女」も姿を消した。
「魔女」…、グリーフシードがなくなった世界で、ソレは進んでいた。
「ほむら」に限界がちかい…。
「汚れ」で黒く濁った「ほむら」のソウルジェム。
「まどか」にでも終わりが近い事が理解できた。
人間の体を動かすにも魔力が必要。
そう、魔法少女たちはただ生きて行くためだけでも「ソウルジェム」が汚れていく。
話す事さえ、辛そうな「ほむら」
「まどか、ソウルジェムを壊して…」
「そんな事できない。」
「やぁ久しぶり、まどか」キュゥべえの声が聞こえる。
「アケミホムラを救えるのは君しかしないよ。
君も僕と契約すれば彼女を助ける事ができるよ。」と、つづけてキュゥべえ。
「だめ、まどか。契約しないで!」そう叫んだ瞬間、
「ほむら」のソウルジェムが、黒く鈍く光る。
「ここでは、魔女になれない…」そう言い残すと、
「ほむら」のソウルジェムは目の前から消えた。
残された「ほむら」の亡骸。
「どうやら、時間を遡って魔女になったようだね。」
「えっ?」
「ワルプルギスの夜は彼女だったんだよ。彼女も気がついていたみたいだったけど、君と過ごす時間を選んだ」
「アケミホムラは、時間を繰り返す事によってより強大な魔女になっていった。でも、失敗したよ、エネルギーを回収しそこなった。今回は、ミキサヤカだけだったよ。」
「ずっとあの娘たちを見守りながら、あなたはなにも感じなかったの?」
「みんながどんなに辛かったか解ってあげようとしなかったの?」
「残念ながら。それが解れば地球になんて来ないよ。でもワルプルギスの夜は、アケミホムラが自分で倒すから心配しなくても大丈夫だよ」
「そうだったの…そう言う事だったの。」
「ほむら」の体が起き上がる。
「えっ?どうしたのほむらちゃん。たすかったの?」
「きみは、トモエマミだね。」
「そうよ、体はなくしたけど、ソウルジェムは、傷ついてなかった。だからこうして、ほむらさんの体を使う事ができわ。」
「マミさんなの?」
「心配させてごめんなさいね。魔法少女として最後の仕事をするわ。」
そういうと、目の前のキュゥべえをマスケット銃で打ち抜く。
彼女が「まどか」の方を振り向くと、「ほむら」が「まみ」の姿に変わった。
「ほむらさんにはもうしわけないけど、最後くらいは自分の姿で終わらせて欲しいのよ。」
「マミさん…。会いたかったよ。」駆け寄って「巴まみ」に抱きつく。
「ありがとう。でも、鹿目さん。… 死んで。」
「えっ?」
宙に浮いたマスケット銃が2人を取り囲む。
「まみ」に抱きつかれているので、「まどか」は動けない。
渇いた複数の銃声が鳴る。
砕けた「ソウルジェム」。
「ほむら」の亡骸だけが倒れている。
「まどか」は…、「まどか」は、
キュゥべえにくわえられて、射程の外にいる。
「あぶなかったね、まみは一体なにを考えているんだか。」
「ねぇキュゥべえ。」
「なんだい?」
「あたしも契約してもいいかな?」
「どうしたの?いいの?それは助かるよ。で、願いはなんだい?」
「みんなを助けたい。さやかちゃんも、まみさんも、ほむらちゃんも、キョウコちゃんも。」
「無くなった命は助からないよ。」
「うぅん。心残りがないように、してあげたいだけ。みんな生きていたらしたかった事を代わりにしてあげたいだけだよ。」
「死んでしまったのだからどうしようもないと思うんだけど、それで君の気が済むのなら僕は一行に構わないよ。」
ー間ー
「君の願いは聞き届けられた。魔法少女として生きて行くがいい。」
「ありがとう、キュゥべえ」
「お礼をいうのは僕の方だよ。で、マドカは何からはじめるんだい?」
「私って、キュゥべえたちも計れないくらいの力があるんだよね。」
「そうだよ。きっと世の中のすべての運命を変えるくらいは簡単だよ。」
「そう。ありがとう。」
「じゃ、まず、SOS団をつくるわ。」
「えっ?その設定は、あまりにも突飛すぎるよ。次元どころか、原作も、制作元も超えてしまってる。」
「そして私が団長ね。」
「・・・・・・・・まどかぁ」
ー間ー
それからと言うもの、団長さまの要求はこんな感じだった。
「キュゥべえ、あなたの星から、毎月、魔女を送って来て。」
「もし魔女が途切れる事があったら、あなたの所属する「統合思念体」は無かった事にしてあげる。」
この要求は、すんなり受け入れられた。
SOS団の活動は、毎週末に「不思議」ではなく、「地球に残っている魔女」を探して一体ずつ葬って行く事。
これは「はるひ」じゃなくて、「まどか」が勝手にやっているから放っておいても大丈夫なのだが、
さて、おれはいつ、団長様と知り合いになったのか記憶にない。
いきなり、どこからか連れて来られた気がするのだが、それもはっきり憶えていない。
でもこうして、団長さまと他の面々と「摩訶不思議」な体験をするのは、
ずーっと昔からそうだったような気がするし、
これから先もそうなのだとおもう。
「いくわよキョン」
行ってもなにも役には立たない事は解っているのだが、
これが俺の立場なので仕方ない。
こんな事いつまでつづくのだろう?
世界中から「不思議」じゃない、
「魔女」がいなくなったあと、
団長様はどうするのだろう?
この前その事を「まどか」に聞いたら、
世界中の電気をかき集めて光らせたような笑顔でこういった。
「あんたは私についてくればいいのよ。終わったら元の場所に返してあげる。」
いつまで立っても意味不明な団長さまだ。
魔法少女まどか☆マギカ DVD 涼宮ハルヒの憂鬱 文庫本