よたか2019.06.09 12:07:38
DropBoxの無料枠が3デバイスになってしまったのをきっかけにクラウドを少し整理することにしました。 最初は自宅のNAS(BUFFALO)をQNAPかSynologyに買い換えようと思っていたんだけど、BUFFALOが全く使えないわけでもないので5万円はおいそれとは出せない。
そんな時に、ownCloudなるプロジェクトを見つけて興味本位にサーバーにインストールしてみたんです。
もともとsabre/davとかいうパッケージを元に作っているらしく、EC-CUBEみたいに無料版とサポート付きの有料版で配布されていました。
ちゃんとライセンスを確認したわけじゃないけど、有料版の扱いがちょっと気になるところ。
ところでインストールは割と簡単でした。公式サイトからパッケージをダウンロードしてサーバーに置いてアクセスするだけ。
一般的なCMSよりも簡単かもしれません。
CPI ACE01 サーバーの性質上変更点としては以下の2点くらい。
.htaccess の最初の行に1行追加する。
AddHandler x-httpd-php71 .php
.htaccess の〝RewriteEngine on〟の前に1行追加する。
Options +SymLinksIfOwnerMatch
この2つはACE01ならではの処置です。
あとは、MySQLへは〝localhost〟ではなく、〝127.0.0.1〟にしておかないと接続できないくらいかな。
気になったのはインストールする場所かな。
かなりな量の個人情報の塊になるわけなので攻撃されたくないので、下手なところには設置できない。
http://hogehoge.hoge/ とかでアクセスできると、晒されやすいわけじゃないですか。
なので、あまり意識されないディリクトリにインストールした方が良いと思います。例えばこんなURLではどうでしょう?
http://hogehoge.hoge/wanco/
これだと、あまりクラウドっぽくないし、一般的な綴りでもないので攻撃されにくいと思うんです。
http://hogehoge.hoge/ にアクセスすると他のサイトに飛ばすとかするといいかも。
本当はsslにすべきかもしれませんが、ランニングコストを考えるとそこまではちょっとね。
だけど、ownCloud をインストールするとディリクトリが強制的に指定されてURLがこんな風になっちゃいます。
http://hogehoge.hoge/owncloud/
これだと絶対攻撃されちゃう。回避する方法もあるかもしれませんけど、まだ稼働前なのでとりあえずこのままインストールしちゃいました。
とりあえず設置して『設定』していきます。
特に『マーケット』から拡張機能を選べるのはちょっと楽しい。『Gallery』と『PDF Viewer』は必須っぽいですね。
Gpxとかのマップアプリはスマホの権限とかが気になるので保留しておきます。
『Calender』はちょっといいかも。これを入れておけばGoogleカレンダー辞めても大丈夫かもしれない。
スマホで書いたメモを後から楽に流用するために『Text Editor』と『note』を入れたんです。多分これが一番使いそう。
そして、iPhoneにownCloudアプリを120円払ってインストールしたんです。気持ち的に『有料アプリだから万全だろう』なんてタカをくくっていました。
しかし、テキストファイルはもれなく文字化けしてます。
解決策もあるようで、文字コードに『Shift-JIS』を追加したり、どこぞにJapaneseを追加すればよさそうです。
でもね、こういったパッケージって頻繁にアップグレードされるじゃないですか。どうかしたら自動アップグレードとかしちゃうじゃないですか。そのたびにコアファイルを調整していく手間を考えるとありえない。論外です。
せっかくインストールしたので、もう少しネットを漁っているとownCloud日本の代理店がサポートまで行っているようです。こういった不具合まで調整してメンテしてくれるのでしょうけど、価格などがどこに記載されているかわからないので、個人で使うなら素直にDropBox使った方が良さそうですね。どうやら企業向けのライセンスのようです。
つかえねぇーなって思っていたら検索項目から『NextCloud』なるキーワードが表示された。『ownCloudの無料版』を元にしたプロジェクトらしいのですが、記事の画像を見る限り〝テキストがちゃんと表示〟されていました。
ダメ元で『NextCloud』の『Web Installer』をダウンロードしてサーバーにインストールしてみます。
まぁ基本的には『ownCloud』と同じなのでインストールも極めてスムーズです。
ただし、決定的に違うのは設置するディリクトリを選択できることです。
インストール時にディリクトリを指定するので、URLをコントロールできます。おかげでこんな感じのURLにすることにできました。
http://hogehoge.hoge/wanco/
あと、かなりの拡張機能が最初からバンドルしてあるので、最初から確認できるのもいいですね。
ただし、初期画面は『英語』なので、ユーザーの設定画面から『言語』と『ローケール』をjapaneseへ変更する必要があります。
当然ですが、テキストも文字化けなしで表示、編集できました。
ありがたい。
デスクトップアプリとモバイルアプリをダウンロードして試してみるとあたり前ですが、文字化けせずに表示されました。
満足です。
デスクトップアプリからDropBoxのローカルフォルダを同期させると余裕で4Gbまで使っちゃいました。
いままでなら容量をかなり気にしてましたけど、ACE01なので、容量を気にせずに同期できました。このコンビは最強ですね。
とりあえず写真は家族だけで共有させておきました。
あとは、カレンダーとか、連絡先を『NextCloud』に移行させていかないといけませんね。
ところで、ここまで使えるのに『NextCloud』のモバイルアプリは無料でした。すごいな。
これで心置きなく『ownCloud』はアンインストールできます。そしてモバイルアプリは返金申請しておきました。