よたか2021.11.22 18:51:04
高校の水泳授業で飛び込み指示し生徒に大けが 22日 教諭に判決浅いプールで飛び込み練習 重大事故多発 ← 当時の解説記事
子どもたちに水泳の指導を行っているので、一応コメント入れておきます。
以前にも書きましたけど、指導中に最優先すべきは『子どもが死なないこと』『怪我しないこと』だと教えられてきました。子どもたちにも『プールは人が死ぬ場所』だとキツく言っています。
飛び込みの練習は競技者コースでしか行いませんからあまり私は行いませんけど、教える時は水中に入っていつでも”蹴り上げる”準備をしています。
つまり、頭がプールの底に近づいた時点で接触を防ぐために顔を蹴り上げる準備をするんです。
クラブによって指導方法が違うと思いますけど、とりあえず私はそう教わりました。幸いにして蹴り上げたことはありません。
ほとんどの子どもたちは蹴られるくらいなら、腹打ちで飛び込んじゃいますから。
それと、ビート板を滑らせるように手を伸ばしたり、座ってスタートしたり、子どもたちの力量に応じて、練習方法も変えて行ってました。
飛び込み指導だけで3時間の講習を受けたこともあります。
プールのインストラクターは事故を防ぐために、たくさん教える練習をしてきてるんですけど、学校の先生にこれだけの時間はあるのでしょうか?
被告の先生もラグビー部の顧問だったようですが、水泳の指導はどの程度行えたのでしょう?
先に書きましたけど、人の命が掛かっている授業なので教える方にも覚悟が必要だと思います。先生が安全に指導できないと判断した時点で練習を中止すべきです。
安全に配慮するなら、それくらいの力量と裁量はあってしかるべき。もしあっても行使しなかったのであれば指導者としてはダメかもしれません。
結局、判決は求刑通り罰金100万円になったらしい。
最近部活の顧問をアウトソーシングする学校もあるようですけど、いっそ体育の授業についてもアウトソーシングした方がいいような気がします。