よたか2021.11.17 04:22:56
なんとなく『人は浮くように出きてます』なんて言ってる人もいますけど、本来は沈むものだと思ってます。
個人差もありますが比重はだいたい、骨2.0、筋肉1.06、脳1.04、脂肪0.9らしいのです。まず骨の総重量を体重の15%とします。筋肉、脳その他の比重を1.05として、体脂肪が20%のとき、体重40kgの子どもの場合は比重が1.09くらいになると思います。
つまりそのままでは沈みます。
太ってるから浮きやすいと言う人もいますよね。仮に体重70kg、体脂肪54%になれば比重は1になるので、体重70kg以上で体脂肪60%だったらそのままでも浮くかもしれません。
ざっくりと概算で出してみました。もし間違えてたら教えてください。
もしも体重70kg以上で体脂肪60%の子どもがいたとして、水泳なんてする余裕があるとも思えませんけど。
前置きが長くなりましたけど、人間はそのままでは浮きません。肺に空気が入っているから浮くんです。
なので私は、子どもたちが水中で体をコントロールできるように、まず呼吸の仕方から教えてます。
最低でも月に一回は空気を全部吐き出して沈む練習、空気を吐ききっても10秒くらいは平気でいられる練習、腹式呼吸で体いっぱいに空気を溜めておく練習などをやっています。
この練習をやっておくと、壁を蹴ってスタートするときのタイミングが良くなりますし、クロールなどでブレスを失敗してもパニックになりにくくなります。
水が入らないように、鼻から空気を出すのも上手くなるのでクロールがはやく上達します。
経験からですけど、子どもたちは月一程度でいいのですが大人は腹式呼吸が上手くないようですし、長年のクセもあるので毎回レッスン前にやった方が良いようです。
ほとんどのスイミングスクールでクロールの泳形で試験を行ってますけど、形を評価するだけでその原因となる呼吸まで指導することは少ないように感じます。
オーバーロール、ヘッドアップ、膝曲がり、チキンウイングなどは呼吸の仕方をきちんと練習すれば修正できる可能性があると考えています。