HALの授業いろいろ
DTPやってHAL

HALの授業いろいろ

  1. 材料もろもろ
  2. DTPの誕生から基礎知識

DTPの誕生から基礎知識

よたか2005.09.15 16:45:29

DTP〜印刷現場では必要な語句の説明になります。DTPの誕生
マックでのDTPが始まった理由(5つのキーワードを必ず押さえてください)
  • GUI:グラフィカルユーザーインターフェイス、ウィンドウやアイコンなどの画像を表示し、マウスやペンなどのポインティングデバイスでオペレーションを行なうユーザーインターフェースの総称。
  • WysiWyg:「見たものが、手に入れられるもの」という意味。ディスプレイ画面で見たものが、そのままプリンタなどで出力できるという意味。
  • ページメーカー:レイアウトソフト。1985年、当時のAldus社から最初のバージョンが発売された。1994年のアルダスとアドビの合併で以降はアドビ:ページメーカーとなりました。
  • ポストスクリプト:Adobe Systems社が開発したページ記述言語(PDL:Page Description Language)。DTPで広まったPDLの事実上の標準である。
  • LaserWriter:Apple社のレーザープリンタの名称。LaserWriter NTX-Jは、日本語に対応した初めての本格的なPostScriptプリンタで、モリサワの細明朝体、中ゴシックが搭載された。



    以上のキーワードを一文でつなぐと、こんな感じ。
    「GUIを採用した、アップル社のMacintoshは、WysiWygを実現した初めてパーソナルコンピュータ上で、アルダス社のページメーカー、アドビ社のポストスクリプト、アップル社のLaserWriterの組み合わせでDTPのコンセプトが提唱されました。

    日本語でのDTP
    モリサワのフォントが主流になったきっかけと、最初から使われているフォント2種類とDTPに使われる3つのソフトを押さえておいてください。

    日本のDTPにおいてフォントと縦組は大きな障壁だったのですが、多くの会社の協力によりクリアされて生きました。フォントの主流だった「写研」はDTP化を拒み、LaserWriterII-NTX-Jに細明朝体、中ゴシックを提供した「モリサワ」が主流になりました。
    同じ頃、単ページのデザイン・イラスト・ロゴ等のデータ作成する、Illustrator、画像の加工・フォーマットの変換する、Photoshop、複数ページの編集する、QuarkXPressに日本版が出揃い、日本でも本格的にDTPが始まりました。

    MacOSXでのDTP
    2002年アップル社の方針により、マックはOSXへ移行しています。DTPの環境でいうと、OpenTypeFontとAdobeCS2、QuarkXPress6.5を使ってPDF(PDF/X1-a)でデータ受け渡しが可能になるのですが、印刷業界では、完全に移行できてはおらず、多くの印刷会社では、OS9上で、ATM(Adobe Type Manager)を使い、Illustrator8.0とQuarkXPress4.1をベースに仕事が進められています。

    ラスタライズ
    プリンタやモニタに出力するとき、文字や画像のデータを小さな点の集まりとしてに展開することをラスタライズといいます。ラスタライズするソフトやハードをラスタライザといい。RIPもラスタライザの一種です。

    マックの場合
    通常はQuartz(クラシック環境では、Quick Draw)で画面も、印刷物もラスタライズするのですが、商業印刷の場合は、ポストスクリプトでラスタライズします。

    フォント
    データを制作する上で必ず問題になってくるフォントですが、様々な事情が相まってとても複雑です。



  • ビットマップフォント:あらかじめ用意されたビットマップイメージを利用するフォント。
  • PostScript Type 1:PostScriptで定義されているアウトラインフォント、和文Type 1フォントは、正式にはType 0とされている。
  • OCFフォント:和文の場合は欧文と違って膨大な文字量を扱うためコンポジット形式になっている。
  • CIDフォント:和文PostScriptフォントの新しい形式。日本語フォントの開発が効率的になるほか、フォント容量も小さくなる。
  • NewCID フォント:PDF埋め込み、アウトライン化、OCFフォントとの共存の3点を中心に仕様の変更がされたCIDフォント。
  • TrueType:Apple社とMicrosoft社が開発した。アウトラインフォント。MacintoshやWindowsが標準で採用している。
  • OpenTypeフォント:クロスプラットフォーム対応のフォントで、アドビとマイクロソフトが共同開発したも。Unicodeに基づいており、PostScriptフォントデータに対応可能な、TrueTypeを拡張したものです。

    PDF埋込アウトライン非PSプリンタ対応
    ビットマップ
    ×
    ×
    ×(*3)
    OCFフォント
    ×
    △(*2)
    △(*1)
    CIDフォント
    ×
    △(*2)
    △(*1)
    NewCIDフォント
    △(*1)
    TrueType
    △(*2)
    OpenTypeフォント

  • *1出力は可能な場合が多いのですが、メーカーは推奨してません。
  • *2メーカーによって対応がことなります。
  • *3出力は出来るが奇麗に出ない