よたか2007.09.08 03:08:00
高校受験の息子の志望校の試合をたまに見に行っているのですが、今回は、愛知県1部リーグ4位、名古屋市立名東高校(3勝2敗2分:勝ち点11)。相手は最下位(0勝6敗1分:勝ち点1)の春日井東高校。会場の学泉大学豊田キャンパス/サッカーグラウンド(遠かったよ〜!)は、FIFA公認人工芝の綺麗なグラウンド。
フェンスの中に3段程度の雛壇はあるものの、駐車場の上からだと、ピッチ全体がみえるので、そこから見てる観客が多いですね。
名東の部員は、この日会場にいたのは、30人弱でしたが、各学年ごとに紅白戦ができるくらいの部員がいて、3年生も10人弱残っている様です。
5-3-2のシステム。
だいたい、5バックが横に並んで、ゴール前を固め、前線と中盤の選手がボールを追い回す時間が多いのですが、ボール側のサイドバックがポジションを上げて4バック気味になる時もあります。
攻めている時は、DFラインを思いっきりあげて真ん中の3人と両サイドバックが絡んで細かく速いパスを繋ぎながら前線にボールを運ぶシーンもありました。
開始早々は、おそらく降格が決まっているであろう、春日井東高校の攻めに名東高校サイドで試合が進みます。センターバックの落ちついた対応から「攻めさせている」感じを受けましたが、DFからの長いボールがトップに納まらず、何とかさわっても、トップの連携が悪いようで、セカンドボールが拾えず、すぐにボールが戻ってきます。
春日井東の攻めが一段落すると、今度は、名東のサイドバックが起点となり攻撃を仕掛けます。特に左サイドの6がいい感じで攻めあがり、中盤の選手と連携してトップの13か、18がボールを受けますが、前線に選手が足りないのでボールが繋がらない。たまに、シュートまでもって行っても、決まらない。シュートを打つタイミングが素直すぎる感じ。
シュートチャンスは何度もあるものの、試合は膠着というか、正直ちょっとつまらない(選手の皆さんすいません)展開が続いたあと、フリーキックから1得点。(これもあわせきれなくて,流れたところをファーから無理矢理押し込んだ感じです)攻めてる時間から考えると、「やっととれた」感じです。しばらくして、前半終了。
ハーフタイムのベンチは、割と穏やかな感じなので「悪くない」のかもしれません。
立ち上がりから、名東のペースで後半スタート。攻めるときは細かく繋ぎ、守るときは5バックが素早くもどります。前半気がつきませんでしたが、春日井東FWの15は、動いてボールが来ないとすごく怒っているし、少々遅れても、執拗にタックルに行く。坊主頭でがっしりした風貌はまるで、ルーニーの様です。後半は目の前の「ルーニー君」が気になって名東サイドから試合見てませんでした。左右に大きく動く「ルーニー君」の対応に名東DFは振り回され気味。スイーパーの14は「ルーニー君」と対戦するのもちょっとキツそう。
後半の給水タイムもすぎ、名東の5バックは下がりっぱなしになり、中盤の運動量も落ち、いやなスペースが出来はじめます。名東は、ワンボランチのキャプテンの8を下げ4を出したり、トップに18を下げて22を入れたりして、運動量の落ちた選手を順次変えて行くものの、少し連携が悪くなった感じ。
特にトップはそれまでもあまり連携がよくなかったのに22は余計なじめないようです。しかし、常に裏を狙い、自分でも仕掛けるこの22のプレーは「ルーニー君」には及ばないものの、ちょっと面白かったです。
時間が経つにつれ、両サイドバックの動きもわるくなり、中盤の両サイドにデカイスペースが出来、そこを使われる事が増え、ますます「ルーニー君」が元気にボールを呼びます。春日井東の決定的なシュートも増え、キーパーが辛うじて防いでいる様子。そして、名東右サイドからのはやいセンタリングをファーでヘッドであわされて失点して同点。
ベンチからの指示の声が大きくなり、はじめます。きっとここはしっかり勝って、残留を確実に決めるつもりだったのでしょう。22への長いボールが増えて、何度かチャンスをつくるもののシュートが…。結局このまま試合終了。
名東は、技術的にしっかりしてて、慣れている感じはあるものの残念ながら決定的な力をもっている「化け物」がいないようです。ちょうど代表の試合を見てる感じかな。でも、聞いていた5バックも、気持ちよく繋いで攻撃するテンポの良さをもった守備だけでないシステムだと感じました。
ところで、その前の試合で、愛工大名電と岡崎城西の試合があったのですが、岡崎城西のボールタッチがカッコ良かった。ワントラップで相手をかわし、前に繋ぐプレーをほとんどの選手が出来ている様子。この選手たちがそのまま、学泉大学に上がってプレーするんだろうなぁ。