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【もとはじまり】第3回1週間小説コンテストにアップしました

よたか2015.10.29 03:09:39


 山中美宮は、京都駅で新幹線から私鉄に乗換えて1時間ほどで目的地に到着した。駅の改札を抜けると空々しい優しさが街中に満ちていた。
 まだ午前11時だけど、後の予定を考えて昼食にしようかとも考えた。だけど昼過ぎから眠たくなるほど退屈な話を聞かなくてはならない。食事は抜いておいたほうがよさそうだ。

 駅からアーケードの商店街を通って教会本部へ向かう。美宮も母の言いつけでなければこんな街には来たくなかった。でも大学受験に失敗した浪人生は家での立場が弱い。断る言葉が見つけられなかった。
 穏やかだけど、馴れ馴れしすぎて居心地が悪い。ココには美宮の知ってる人間らしさがなかった。宗教都市なんてどこもこんな感じなのかもしれない。
 ただ地方都市の商店街なのにシャッターが下りていないのは好感が持てた。少なくとも商店街の人は頑張っている。そんな活気を感じるのは嬉しかった。

以下、pixiv もとはじまり
コンテスト中ですので、以下はpixivでご覧ください。終了後に全文アップさせていただきます。

【あとがき】

コンテストと言っても仲間うちのローカルコンテスト。
でも、他人から直接評価をもらえる貴重な場面なのでやたら燃えてしまいます。

そんな訳で参加しちゃってますけど、今回は『もとはじまり』。知ってる人は知っている、天理教の元始まりの話を元にしたフィクションです。
ウチの家は母が天理教徒でして、子どもの頃からよく教会に連れて行かれておりました。
「こどもおぢばがえり」とかいうのに参加した事もあったと思います。

小学生の時はそれでも良かったんですけど、高校生くらいになるとちょっと反抗したくなる。
結局、天理教とは疎遠になっていました。

でも、30過ぎたあたりから少し気になって本などを読んでみると少し見方が変わって来ました。
教祖(おやさま)って実はとっても気さくな人なんじゃない?

天理教というと、どうしても集金中心の新興宗教のイメージは拭えないのですが、元々は中山みき様の人柄で人が集まったんだと思うんです。
ならば、今見えている天理教ってフィルタを外してみると、普通のおばちゃんだったのかもしれない。というか、そうあってほしいと思って今回のお話を書いてみました。

ただ、宗教法人にはそれぞれの事情もありますし、そこに口出す事も誹謗中傷する気も毛頭ありません。私が解釈しているおやさまを文章にさせていただきました。その点ご理解の上お読みください。